お魚紹介

ヒレナガ・ハタタテネジリンボウがいきなり共生をやめた。#1「生態と原因」

共生解除?!

こんにちは。今回いきなりの事で戸惑っています。原因はこいつ

ヒレナガ(ハタタテ)ネジリンボウ。

テッポウエビのような穴を掘るエビと共生する「共生ハゼ」として有名なこの魚ですが、半年ほどはテッポウエビと2匹のネジリンボウで仲良く暮らしていました。

穴から時々外の様子を見る程度で3匹とも特にお互いのことは干渉せずに安定した水槽でした…。

ですが、突然2月にその瞬間は訪れます。

片方のネジリンボウがもう片方のネジリンボウを執拗に威嚇して穴から追い出してしまったのです。それ以降他を寄せ付けないくらいに凶暴化したネジリンボウは網でつっついても避けないくらいに堂々とするようになりました。

ネジリンボウに何が起きた?!

実は今回性格が劇的に変化したのはおこりんぼうの方ではなくて旗が曲がっていないねじっこの方でした。

性格の劇的な変化

行動パターンの変化をまとめると

  • 手を入れるとすぐ引っ込む ⇒ つっついても微動だにしない
  • 巣穴からは頭しかほとんど出てこない ⇒ 全身を出して少し穴から離れる事が多い
  • ほとんど威嚇したことがない ⇒ 2匹が一緒にいると大きく口を開けて追いかける
  • 巣穴は自分では全く作らない ⇒ しきりに小石を咥えて運んだりしている
  • 体色が一般的なネジリンボウ ⇒ おなかの部分が微妙に黒く変化

原因は水温?

あまりにもいきなり性格が変わってしまったので考えられる原因を洗い出してみました。

  • 水温の変化による環境変化
  • レイアウトの変化による環境変化
  • 水質の変化による環境変化
  • 産卵期突入などの生態変化
  • 成長に伴う独り立ちの生態変化
  • 病気などによる生態変化
  • その他の原因

生態は調べてもほとんど分かっていない

困ったことにネジリンボウの生態はほとんど分かっていないに等しいようです。必死に探し回ってそこら中調べてみましたが、ネジリンボウについてのネットや図鑑を調べても繁殖例や共生についての詳しい情報は全くと言っていいほど載っていませんでした。

海水魚ショップに直接聞いてみた結果

さすがに情報不足過ぎたので海水魚ショップに直接連絡をとってみました。海水魚ショップの店員さんは快く受け答えしてくれましたが、いきなりの共生解除や劇的な性格の変化については詳しくは分からないとのことでした。ショップでは一時的な飼育はしてもやはり人気のネジリンボウは流通していくため安定した共生までは至らないで売られていくようです。

水族館に聞いてみた結果

困り果てたので以前ハゼをかなりのクオリティで飼育していた水族館があったなと思い出し、そこに直接連絡をしてみました。飼育員さんは突然の連絡にもかかわらず非常に快く受け答えてくださりました。

水槽の状態をみてないので推測しかできないがやはり何か分からないほど微細な環境の変化であったりとか外的要因やストレスなのではないかとの事。

だがやはり共生ハゼについては生態が詳しく分かっていないようで、水族館ですらその都度いろいろと試しているそうです。

こちらの水族館は展示が非常に美しく、魚たちの色上りも凄まじかった。ですが、やはり水量と複雑なレイアウトの成せる業で一般家庭ではなかなか難しいのではないかということです。

今後どうすればいいの?

はっきりとした結論は出ないまま結局ネジリンボウ達はずっと威嚇してお互いを警戒し続ける状態が続いています。とりあえずは2部屋つくって隔離してみましたが、仕切り越しに威嚇する始末。

しばらくこのまま隔離し続け、様子を見てみることにしました。このまま落ち着いてくれるか、何かしら原因が分かれば解決しようと考えてみますが、しばらくは目を離さないで観察を続けるしななさそうです。

この件については今後どうなったかを綴っていこうと思っていますのでタイトルを#1とさせていただきます。

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